第209話彼女の執着は恐ろしかった

「シャーロット、最後にジェームズを手に入れるのは私よ。他の誰でもない」

「ええ、今はあなたのものかもしれない。でも取り返す。見てなさい」

デイジーの瞳は獰猛な光を宿し、その決意は微塵も揺らいでいなかった。

一瞬、シャーロットは思った。デイジーには何か――秘策でもあるのではないか、と。

平静を装い、シャーロットは言い返した。「デイジー、あなたが何を企んでるのかは知らない。でもジェームズは誰の所有物でもないでしょう。彼がどんな決断をしても、私はそれを尊重する。……ただ、わからないの。たった一人の男のために、どうして自分をこんな目に遭わせるの? あなたには、あなた自身で切り拓ける未来があるの...

ログインして続きを読む